12日前場は日経平均株価が、前日比461円22銭高の5万610円04銭と3日ぶりに反発。TOPIX(東証株価指数)は同54.27ポイント高の3411.51ポイントと急反発し、終値ベースの最高値(3398.21ポイント)を上回った。現地11日の米国株式市場は、前日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で政策金利を引き下げたことが、米経済の下支えになるとの見方が継続。景気敏感や消費関連などが買われ、NYダウとS&P500指数が終値ベースの史上最高値を更新。東京市場でも、その動きを追い風に買いが先行。日経平均は午前9時40分に、同978円87銭高の5万1127円69銭を付けている。ただその後は、ソフバンGやアドバンテスといった半導体株が戻り待ちの売りに上値が重くなり、上げ幅を縮小した。一方で、TOPIXは高値圏を維持している。
東証プライム市場の出来高は12億878万株、売買代金は3兆6033億円。騰落銘柄数は値上がり1440銘柄と9割に迫った一方、値下がりは136銘柄だった。変わらずは30銘柄。
業種別では、全33業種のうち31業種が上昇、2業種が下落した。帝人、東レなどの繊維株や、三井不、菱地所などの不動産株が上昇。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、MS&AD、東京海上などの保険株も高い。デンソー、トヨタなどの輸送用機器株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株も堅調。JPX、オリックスなどのその他金融株や、アシックス、任天堂などのその他製品株もしっかり。一方、INPEX、石油資源などの鉱業株や、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株が弱い。
そのほか、品川リフラ、大阪チタ、ネットプロテ、ビジョナル、トーホーが上昇。半面、Macbee、セルソース、Wスコープ、三井ハイ、Vキューブなどが安い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社