25日前場の日経平均株価は、前日比488円24銭高の3万5527円39銭と大幅に3日続伸。TOPIX(東証株価指数)も同27.76ポイント高の2620.32ポイントと上昇した。現地24日の米国市場では、対中関税の大幅低下による貿易正常化への期待感が継続し、NYダウとナスダック総合指数はそろって3日続伸。日本株も買いが先行し、日経平均は午前9時38分に同615円09銭高の3万5654円24銭を付けた。ただ、一巡後は直近の上昇の反動や週末要因もあり、積極的な買いは限られた。戻り待ちの売りに押され上値は重かった。ドル・円は1ドル=142円台の後半でもみ合っている。
東証プライム市場の出来高は9億800万株、売買代金は2兆1346億円。騰落銘柄数は値上がりが1011銘柄、値下がりは559銘柄、変わらずは65銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち29業種が上昇、4業種が下落した。古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、日立、キーエンスなどの電気機器株が上昇。ヤマハ、任天堂などのその他製品株や、郵船、商船三井などの海運株も高い。AGC、特殊陶などのガラス土石株や、信越化、富士フイルムなどの化学株も堅調。テルモ、HOYAなどの精密機器株や、中部電、関西電などの電気・ガス株もしっかり。一方、王子HD、日本紙などのパルプ紙株や、ANAの空運株が安い。
個別では、杉本商事、山洋電、ニデック、MARUWA、ADワークスが高い。半面、ホギメディ、愛三工、日野自、カワチ薬品、アキレスなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社