25日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比560円程度高い3万5600円前後で推移。午前9時38分には同615円09銭高の3万5654円24銭を付けるなど、高値圏にある。現地24日の米国市場では、対中関税の大幅低下による貿易正常化への期待感が継続し、NYダウとナスダック総合指数はそろって3日続伸した。日本株も米国株高や、為替相場の落ち着きを受け買いが先行。同日行われた日米財務相会談では、為替水準についての話は出なかったことから、為替の落ち着きも支えとなっているもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、24日の大阪取引所清算値比540円高の3万5570円だった。
業種別では、全33業種が上昇している。古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、日立、ソニーGなどの電気機器株が上昇。アシックス、任天堂などのその他製品株や、ディスコ、菱重工などの機械株も高い。AGC、特殊陶などのガラス土石株や、信越化、富士フイルムなどの化学株も堅調。郵船、商船三井などの海運株や、テルモ、HOYAなどの精密機器株、SUMCO、LIXILなどの金属製品株もしっかり。
個別では、ニデック、ルネサス、マルマエ、ADワークス、富士通が上昇。半面、ホギメディ、愛三工、アキレス、野村不HD、カワチ薬品などが下落している。
東京外国為替市場では午前10時時点で、ドル・円が1ドル=143円前後(24日は142円57−59銭)、ユーロ・円が1ユーロ=162円台の前半(同162円24−28銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社