9日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比640円程度高い4万8370円前後で推移する。現地8日の米国市場では、NYダウが小幅に3日続落した一方、米半導体大手エヌビディアがAI(人工知能)スタートアップxAIの資金調達を支援すると報じられ、半導体関連株が買われナスダック総合指数は反発した。日本株も半導体関連を中心に買いが先行。高市トレードも引き続き支えとなっているもようで、日経平均株価は午前9時59分に同688円19銭高の4万8423円18銭を付けている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所算値比365円高の4万8125円だった。
業種別では、全33業種のうち15業種が上昇、18業種が下落している。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、KDDI、ソフバンGなどの情報通信株が上昇。大和証G、野村などの証券商品先物株や、日立、ソニーGなどの電気機器株も高い。オリンパス、HOYAなどの精密機器株や、AGC、ガイシなどのガラス土石株も堅調。東電力HD、関西電などの電気ガス株や、OLC、リクルートHなどのサービス株もしっかり。一方、トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株が安い。
そのほか、芝浦、マニー、サムコ、安川電、ミニストップが上昇。半面、ABCマート、WNIウェザ、Fスターズ、ミガロHD、パルGHなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時時点で、ドル・円が1ドル=152円台の半ば(8日は152円56−58銭)、ユーロ・円が1ユーロ=177円台の後半(同177円43−47銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社