市況(場況)

日経平均は687円高と3日ぶり大幅反発、TOPIX急伸で終値ベースの史上最高値更新=12日後場

 12日後場は日経平均株価が、前日比687円73銭高の5万836円55銭と3日ぶりに大幅反発。TOPIX(東証株価指数)は同66.59ポイント高の3423.83ポイントと急伸し、4日に付けた終値ベースの史上最高値(3398.21ポイント)を大きく更新した。現地11日の米国株式市場は、前日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で政策金利を引き下げたことが、米経済の下支えになるとの見方が継続。景気敏感や消費関連などが買われ、NYダウとS&P500指数が終値ベースの史上最高値を更新。東京市場でも、その動きを追い風に買いが先行。日経平均は午前9時40分に、同978円87銭高の5万1127円69銭を付けた。ただその後、東エレクやアドバンテスなどの半導体株が軟調で上値が重く、週末要因から買い手がかりに乏しかったが、上げ幅を取り戻した。12月限日経平均先物・オプションのSQ(特別清算指数)値は5万536円54銭。

 東証プライム市場の出来高は22億3505万株、売買代金は6兆4264億円。騰落銘柄数は値上がり1382銘柄と8割を超えた一方、値下がりは188銘柄だった。変わらずは38銘柄。

 業種別では、全33業種のうち31業種が上昇、2業種が下落した。トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株や、MS&AD、東京海上などの保険株が上昇。帝人、東レなどの繊維株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株も高い。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、JPX、オリックスなどのその他金融株も堅調。三井不、菱地所などの不動産株や、大和証G、野村などの証券商品先物株もしっかり。一方、INPEX、石油資源などの鉱業株や、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株が弱かった。

 そのほか、ラクスル(監理)、トーホー、KLab、東邦鉛、住友鉱が上昇。半面、Macbee、セルソース、Wスコープ、サンウェルズ、アインHDなどが安い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

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