11日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前日比70円程度高い5万670円前後で推移する。寄り付き直後の午前9時00分には、同273円18銭高の5万875円98銭を付けている。現地10日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利を0.25%引き下げ3.50−3.75%にすることを決定。米国株式は、利下げによる経済への好影響が意識され、NYダウが反発、ナスダック総合指数は続伸した。東京市場でも、米株高を追い風に買いが優勢となった。ただ、外国為替市場で円高方向にあることが重しとなり、下げに転じる場面もみられるなど、不安定な値動きとなっている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比260円高の5万860円だった。
業種別では、全33業種のうち18業種が上昇、15業種が下落している。伊藤忠、三井物などの卸売株や、MS&AD、東京海上などの保険株が上昇。大和証G、野村などの証券商品先物株や、王子HD、日本紙などのパルプ・紙株も高い。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、郵船、商船三井などの海運株も堅調。大林組、鹿島などの建設株や、帝人、東レなどの繊維株もしっかり。一方、LINEヤフ、ソフバンGなどの情報通信株や、バンナム、任天堂などのその他製品株、テルモ、HOYAなどの精密機器株が安い。
そのほか、サンアスタ、ベステラ、マクセル、TOPPAN、キオクシアが上昇。半面、エニカラー、くら寿司、UMCエレ、メガチップス、ニデックなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時2分時点で、ドル・円が1ドル=155円台の後半(10日は156円65−67銭)、ユーロ・円が1ユーロ=182円台の前半(同182円47−51銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社