15日後場は日経平均株価が、前日比729円05銭高の4万3378円31銭と反発。TOPIX(東証株価指数)も同49.73ポイント高の3107.68ポイントと上昇した。両指数ともに13日の終値ベースの史上最高値(日経平均は4万3274円67銭、TOPIXは3091.91ポイント)を塗り替えた。TOPIXは初めて3100ポイント台に乗せ、取引時間中の高値も更新した。朝方は、現地14日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値4万2845円(大阪取引所清算値比225円高)にサヤ寄せして取引を開始。戻り待ちの売りに上値を抑えられる場面もみられたが堅調に推移。日経平均は午後3時22分に、同756円17銭高の4万3405円43銭を付けるなど、取引終了にかけて強含み、心理的なフシ目の4万3000円を回復した。市場では「短期的な過熱感を解消しつつ堅調な展開が見込まれる」(中堅証券)との声が聞かれた。
東証プライム市場の出来高は21億6544万株、売買代金は5兆6113億円。騰落銘柄数は値上がりが853銘柄、値下がりは703銘柄、変わらずは66銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち30業種が上昇、3業種が下落した。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、古河電工、フジクラなどの非鉄金属株が上昇。第一生命HD、東京海上などの保険株や、東電力HD、関西電などの電気・ガス株も高い。オリックス、JPXなどのその他金融株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株も堅調。KDDI、ソフバンGなどの情報通信株や、INPEX、石油資源などの鉱業株もしっかりだった。一方、三和HD、リンナイなどの金属製品株や、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株、三菱倉、上組などの倉庫運輸株が安い。
そのほか、ケアネット(監理)、アミューズ、ラックランド、地主、ギフティが上昇。半面、MSOL、東邦鉛、メドレー、LTS、電通グループなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社