27日午前10時9分すぎの日経平均株価は、前週末比800円程度高い5万100円前後で推移する。午前9時41分には、同1080円14銭高の5万379円79銭と初めて5万円台に乗せた。現地24日の米国株式市場で、9月CPI(消費者物価指数)が前年同月比で市場予想平均を下回り、FRB(米連邦準備理事会)による利下げ期待が継続。幅広い銘柄が買われ、NYダウ・ナスダック総合指数がそろって終値ベースの史上最高値を更新した。また、米トランプ政権が中国に課すとしていた100%の追加関税について、中国がレアアースの輸出規制を1年延期する代わりに見送ると伝わり、市場心理が改善した。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末24日の大阪取引所算値比225円高の4万9545円だった。
業種別では、全33業種が上昇している。テルモ、HOYAなどの精密機器株や、大和証G、野村などの証券商品先物株が上昇。アシックスや任天堂などのその他製品株や、住友電工、フジクラなどの非鉄金属株も高い。日立、キーエンスなどの電気機器株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株も堅調。伊藤忠、三菱商などの卸売株や、NTT、ソフバンGなどの情報通信株、トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株もしっかり。
そのほか、稀元素、アステリア、ソリトン、エノモト、キヤノンMJが上昇。半面、霞ヶ関キャピ、KOA、テクセンド、KLab、住友重などが下落している。
東京外国為替市場では午前10時9分時点で、ドル・円が1ドル=152円台の後半(前週末24日は152円82−84銭)、ユーロ・円が1ユーロ=177円台の後半(同177円55−59銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社