4日午前10時6分すぎの日経平均株価は、前週末比830円程度安い3万9970円前後で推移する。午前9時3分には、同949円08銭安の3万9850円52銭を付け、取引時間中としては7月22日以来、2週間ぶりに心理的なフシ目の4万円を割り込んだ。前週末1日の米国では、7月雇用統計で非農業分野の雇用者数が前月比7万3000人増と、市場予想平均の同10万2000人増を下回った。前2カ月分も下方修正されたことで労働市場の悪化が警戒され、NYダウが5日続落、ナスダック総合指数も続落。日本株も朝方から、米株安や円高が嫌気され売りが先行した。その後は、4万円を意識する展開が続いている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末1日の大阪取引所清算値比860円安の4万円ちょうどだった。
業種別では、全33業種のうち31業種が下落、2業種が上昇している。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、INPEX、石油資源などの鉱業株が下落。MS&AD、東京海上などの保険株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も安い。楽天グループ、リクルートHなどのサービス株や、ディスコ、菱重工などの機械株も軟調。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株も弱い。一方、JMS、HOYAなどの精密機器株や、ヒューリック、三井不などの不動産株が高い。
そのほか、日東紡、アルゴグラ、ヤマハ、ニシオHD、クレセゾンが下落。半面、コカコーラ、大塚商会、広島ガス、山パン、ドリームIなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時6分時点で、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(前週末1日は150円53−55銭)、ユーロ・円が1ユーロ=170円台の後半(同171円88−92銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社