12月1日前場は日経平均株価が、前週末比846円60銭安の4万9407円31銭と5日ぶりに大幅反落。TOPIX(東証株価指数)も同33.96ポイント安の3344.48ポイントと下落した。現地11月28日の米国株式市場は、感謝祭の翌日で短縮取引でNYダウ・ナスダック総合指数はともに5日続伸。東京市場も米国株高の流れを受けて、買いが先行した。ただ、その後は先物主導で上値が重くなり、日経平均は下げ転換した。植田和男日銀総裁が講演で、「12月の利上げの是非について適切に判断したい」と述べたことをきっかけに、外国為替市場では円高方向に振れた。その展開を受け、午前10時12分には、同952円22銭安の4万9301円69銭まで下げ幅を拡大する場面もみられた。
東証プライム市場の出来高は11億1696万株、売買代金は2兆7343億円。騰落銘柄数は値上がりが364銘柄、値下がりは1192銘柄と7割を超えた。変わらず53銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち31業種が下落、2業種が上昇した。INPEX、石油資源などの鉱業株や、古河電工、フジクラなどの非鉄金属株が下落。三井不、菱地所などの不動産株や、東電力HD、関西電などの電気ガス株も安い。大林組、清水建などの建設株や、日立、アドバンテスなどの電気機器株も軟調。中外薬、第一三共などの医薬品株や、テルモ、HOYAなどの精密機器株も弱い。一方、三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、SUMCO、三和HDなどの金属製品株が高い。
そのほか、ユニチカ、アドクリ、テクセンド、稀元素、三井金属が下落。半面、LinkUG、トリケミカル、NSSOL、サンケン、プレス工などが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社