11日前場は日経平均株価が、前日比219円52銭高の5万1131円28銭、TOPIX(東証株価指数)も同5.76ポイント高の3323.18ポイントと、そろって続伸した。日経平均は午前9時40分に、同601円40銭高の5万1513円16銭と、1週間ぶりの水準に上昇する場面もみられた。ただ、きょう決算発表を予定するソフバンGが上げ幅を縮小したほか、アドバンテスも朝高後に下げ転換するなど、直近で相場を支えていたAI関連銘柄が戻り待ちの売りに押されてさえない動きとなったことから、指数が上げ幅を縮小して前場の取引を終えた。ドル・円相場は1ドル=154円30銭台と、朝方の水準よりもやや円安方向にある。
東証プライム市場の出来高は12億5046万株、売買代金は3兆1248億円。騰落銘柄数は値上がりが540銘柄にとどまった一方、値下がりは2倍近い1007銘柄に上った。変わらずは65銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち17業種が上昇、16業種が下落した。中外薬、第一三共などの医薬品株や、ANAなどの空運株が上昇。アシックス、任天堂などのその他製品株や、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株も高い。日立、東エレクなどの電気機器株や、東電力HD、関西電などの電気ガス株も堅調。リクルートH、セコムなどのサービス株や、KDDI、ソフバンGなどの情報通信株もしっかり。一方、JR東日本、JR東海などの陸運株や、郵船、商船三井などの海運株が安い。
そのほか、ユニチカ、アイスタイル、ブラザー、山一電機、日東紡が上昇。半面、菱ガス化、コーセー、LinkUG、大阪チタ、東芝テックなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社