3日午前10時9分すぎの日経平均株価は、前日比70円程度高い3万9830円前後で推移する。朝方から反発スタート。一時、米国との関税交渉の難航などの不透明要因が意識され、下げに転じたる場面もみられたが切り返し、午前9時58分には同82円19銭高の3万9844円67銭を付けている。現地2日の米国株式市場では、NYダウが5日ぶりに反落したものの、ナスダック総合指数は反発して2日ぶりに終値ベースの史上最高値を更新。SOX(フィラデルフィア半導体株)指数も上昇した。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所清算値比75円安の3万9715円だった。
業種別では、全33業種のうち17業種が上昇、16業種が下落している。日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株や、住友電工、フジクラなどの非鉄金属株が上昇。信越化、富士フイルムなどの化学株や、デンソー、トヨタなどの輸送用機器株も高い。丸紅、三菱商などの卸売株や、郵船、商船三井などの海運株も堅調。AGC、TOTOなどのガラス土石株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株もしっかり。一方、中外薬、第一三共などの医薬品株や、三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株が安い。
個別では、メイコー、曙ブレキ、千葉興銀、栗本鉄、サンケンが上昇。半面、フジHD、ダイセキ、良品計画、日テレHD、ギフティなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時9分時点で、ドル・円が1ドル=143円台の半ば(2日は143円89−91銭)、ユーロ・円が1ユーロ=169円台の半ば(同169円41−45銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社