栗田工業が急騰、828円高の6556円を付け、8月6日の年初来高値6014円を大きく更新した。前週末7日引け後、26年3月期第2四半期累計(25年4−9月)の連結決算(IFRS)を発表。大幅な増益で着地し好感された。
第2四半期累計の決算は、売上高が1982億9600万円(前年同期比1.4%増)、営業利益が249億円(同15.9%増)だった。水処理装置は前年同期の中国における複数の大型案件の売上計上の反動で減少したが、メンテナンスは受注残からの売上計上により増加した。利益面では、比較的採算性のよい継続契約型サービスやメンテナンスの増収に加え、水処理装置の採算改善が寄与。また、一部顧客との超純水供給契約を中途解除したことに伴う清算益を計上した。
26年3月期業績予想は、売上高4250億円(前期比3.9%増)、営業利益535億円(同71.1%増)を据え置き。第2四半期累計決算の通期業績予想に対する進ちょく率は、売上高で46.7%、営業利益で46.5%となっている。
10日の終値は、前週末比817円高の6545円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社