TOPPANホールディングスは24日、ENEOSホールディングスのENEOSと両社が進める古紙バイオエタノール実証事業について、日本製紙の富士工場(静岡県富士市)内において、パイロットプラントの建設に向けた工事に着手すると発表した。
今回の実証では、TOPPANが開発した、防水加工された紙やノーカーボン紙などの難再生古紙から不要部分を取り除き繊維分が豊富な原料にする前処理プロセスと、ENEOSが開発しているエタノールの連続生産技術を組み合わせ、スケールアップ検討を行う。日本製紙は、富士工場の一部敷地の提供およびパイロットプラントの一部(糖化発酵プロセス)の運転を担当。パイロットプラントの規模は古紙の投入量として1日約1−3トン、バイオエタノールの生産量としては1日あたり約300リットルを予定する。27年前半に稼働を開始し、実証を通じて得られる知見を生かし、30年度以降の商用化を目指すという。
24日の終値は、前日比48円高の4069円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社