がん領域医薬品と抗体医薬品大手の中外製薬が3日続伸、前日比229円高となる7467円を付けた。24日引け後、25年12月期第2四半期累計(1−6月)決算に加え、新たな研究棟(UKX)の建設を発表した。
第2四半期累計の連結コア営業利益(IFRS)は2720億円(前年同期比47.7%増)だった。新製品のフェスゴやピアスカイ、主力品のバビースモに加え、ロシュ向けのアクテムラ輸出が大幅に増加した。通期予想はコア営業利益5700億円(前期比2.5%増)を据え置いた。
また同社は、医薬品製法開発機能の強化と環境対策推進に向けて、浮間事業所(東京都北区)に新たな研究棟を建設すると発表した。総投資額は800億円で、完成は28年8月を予定。UKXでは、医薬品原薬の製造プロセス研究、製品設計(製剤・包装)と製法研究、設備設計と生産技術研究、医薬品の構造・物性解析と品質試験法開発を行う。
25日の終値は、前日比103円高の7341円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社