古野電気は3日、郵船が発注した自動車専用船に、日本財団が進める無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」で、同社が開発に参画した自律航行システムが先行搭載されると発表した。
同船は26年3月の竣工を予定しており、船上業務の効率化と安全運航のさらなる向上を目指して、最新の自律航行システムをはじめとするマリンDX(デジタルトランスフォーメーション)機器が多数搭載される。自律航行システムは、同社が開発した避航操船支援システムが採用され、航海用レーダーを始めとした各種センサーからの情報を統合し、自船周囲のターゲット情報を正確に把握するほか、統合されたターゲット情報をもとに衝突リスクを算出・表示する。さらに、航海用レーダーやECDIS(電子海図情報表示装置)などの航海機器パッケージにも同社製品が搭載され、総合的な安全性と運航効率の向上を支援する。
3日の終値は、前日比160円安の8020円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社