自動車部品大手のデンソーは8日、効率的で安定した食料生産を実現できる環境づくりを目指し、4月から畑などの圃場の管理システムを提供するメーカーに向け、多機能土壌センサーの販売を開始したと発表した。
販売する多機能土壌センサーは、1台で土壌の「水ポテンシャル」「体積含水率」「電気伝導度」「土壌温度」を検知する。従来の水ポテンシャル測定機器とは異なり、補水などのメンテナンスが不要で設置後の運用も容易なうえ、耐久性にも優れており、高品質で安定したデータ取得が可能。取得した水ポテンシャルのデータから、作物の種類や生育段階、土壌成分に応じた最適な水分量を把握してかん水制御ができるため、収穫量の安定化や、大きさ、色ツヤ、甘みなどの作物の品質向上が期待できる。また、無駄のないかん水による節水効果に加え、データに基づいた生育管理によって収穫時期の調整が可能となるため、作業効率の改善にもつながるとする。今後は、順次海外にも展開する予定。また、将来的には農業用以外にも、地盤中の水分状態を把握することで土砂災害リスクの検知などへの応用も視野に入れている。
8日の終値は、前日比52.5円高の1960.5円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社
