三菱電機は9日、高松琴平電気鉄道(琴電、香川県高松市)の琴平線・栗林公園駅で、カメラ映像から列車の乗降人数および駅窓口の滞留時間等を計測・データ分析する映像解析の実証実験を実施し、列車や駅窓口の混雑状況の可視化に有効であることを確認したと発表した。
同社では今回、琴電の栗林公園駅構内にカメラを設置し、4週間にわたり、始発から終電までの乗降人数データを取得・グラフ化した。データ分析の結果、栗林公園駅における夕ラッシュ時間帯の列車利用者数が朝ラッシュ時間帯の半数以下であることが可視化され、夕ラッシュ時間帯の車両数を朝ラッシュ時間帯から減数することが可能であることを導出した。また、駅窓口付近に設置したカメラから、利用客の滞留時間データを取得・分析した結果、曜日・時間帯ごとの混雑傾向が明らかとなり、窓口業務の人員配置最適化に活用できることを確認したという。
9日の終値は、前日比50円高の3116円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社