オンコリスバイオファーマが反発、44円高の655円を付けた。10日午前8時、同社が米トランスポゾン社(コネチカット州)とライセンス契約を締結し、トランスポゾン社の全額費用負担で開発が進行している「OBP−601」について、アルツハイマー病創薬財団(ADDF)から開発資金サポートを受けることが決定されたと発表、材料視された。
トランスポゾン社はこれまでに、PSP(進行性核上性麻痺)やALS(筋萎縮性側索硬化症)を対象とした第2相臨床試験を終了し、「OBP−601」は、タウタンパク質の脳内蓄積に関連した病態であるPSPや、TDP−43タンパク質に関連した病態であるALSに対して有効性を示したという結果を得ているという。
今回、ADDFから「OBP−601」がアルツハイマー病治療に対して有望であると判断され、トランスポゾン社は約500万ドル(約7億3000万円)の投資を受けるという。トランスポゾン社では、同資金を活用しアルツハイマー病に対する第2相試験を25年第4四半期に開始する計画としている。
10日の終値は、前日比24円高の635円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社