株式新聞ダイジェスト

キッセイ薬が急伸、増益・増配見通しと自社株買いを好感

 キッセイ薬品工業が急伸、前日比390円高となる4200円を付けた。7日引け後、25年3月期決算と26年3月期の業績予想を開示した。また、新たな自社株の購入枠設定と新中期経営計画を発表し、買い人気を集めた。

 25年3月期の連結営業利益は57億7300万円(前期比43.7%増)となった。過活動膀胱(ぼうこう)治療薬「ベオーバ錠」に加え、顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫(しゅ)症治療薬「タブネオスカプセル」、透析患者向けそう痒(よう)症治療薬「コルスバ静注透析用シリンジ」などが伸長し、海外ライセンス収入も増加した。26年3月期の営業利益は60億円(前期比3.9%増)を見込む。国内医薬品売上の増加などを織り込んだ。配当予想は、中間、期末とも60円の計120円(前期は100円)を計画している。

 また同社は、140万株(自己株を除く発行済株式総数の3.27%)・53億3400万円を上限とする自社株買い枠を設定し、8日午前の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT−3)で約137万株を取得した。

 新中計では最終年度の30年3月期にROE(自己資本利益率)8%以上、連結売上高1100億円(26年3月期見込みは915億円)以上を掲げた。

 8日の終値は、前日比165円高の3975円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

ウエルスアドバイザー社

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