ケイファーマについて、ウエルスアドバイザーは29日付けレポートで想定株価レンジ1000−1400円を据え置き、投資判断を「オーバーウエート」(強気)継続としている。
同社はiPS創薬事業、再生医療事業を二刀流で手掛ける慶応義塾大学発のバイオベンチャー。ALS(筋委縮性側索硬化症)に関する開発パイプライン(新薬候補)「KP2011」の日本国内の権利はアルフレッサファーマに導出し、同レポートでは近い将来の海外導出が期待されるとしている。
一方、3月には共同研究先である慶應義塾大学医学部などが他家iPS細胞由来神経前駆細胞を用いた臨床研究について、安全性および有効性が示唆されたとの結果を発表した。この成果を踏まえ、同社は早期の事業化を目指している。現状で脊髄損傷の治療薬はなく、今後も世界的な注目を集めそうだ。
29日の終値は、前日比13円高の714円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社