テセックが大幅高で4日続伸、前日比221円高の2210円を付け、年初来高値を更新した。28日大引け後、26年3月期業績予想について、経常利益と純利益の上方修正を発表し好感された。
通期の連結業績予想に関して、売上高は従来の55億円から51億円(前期比13.4%減)に減額したものの、経常利益を1億4000万円から3億1000万円(同54.1%減)に、純利益を1億円から2億3000万円(同46.2%減)に引き上げた。
ハンドラの受注に底打ち感が出ているものの、テスタは軟調な状況が続いている。その半面、テスタ分野における部材高騰の影響がおおむね解消、研究開発費が計画を下回り、為替水準も想定より円安で推移していることなどから、経常利益予想、純利益予想は上方修正した。
同時に発表した第2四半期累計(4−9月)決算は売上高26億3200万円(前年同期比0.9%増)、経常利益3億400万円(同79.3%増)、純利益2億1400万円(同66.1%増)だった。
一方、潜在的な株式希薄化懸念の払拭を目的として、同社が保有する自己株式のうち20万株(消却前の発行済株式総数に対する割合3.46%)を消却することも発表した。消却予定日は11月13日。
29日の終値は、前日比210円高の2199円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社