三井物産は11日、次世代地熱の生産技術・事業開発を行う米Fervo Energy(Fervo社)に出資参画することを決定したと発表した。
同社によるとFervo社は、EGS(地熱増産システム)方式の開発を進めている。技術力やコスト競争力に裏打ちされた案件実行力を強みとし、ネバダ州で3.5MWの実証案件の操業を既に開始し、グーグルのデータセンター向けに地場の電力系統を介して全量売電しているという。同社では、今回の出資参画を通じ、Fervo社とは米国での事業開発や操業を通じて連携を強化し、中長期的には、次世代地熱事業の日本・アジアでの展開も視野に入れている。
EGS(地熱増産システム)方式とは、シェールガス開発で確立された水平掘削・水圧破砕といった地下開発の手法を応用することで、立地制約を受けずに、より大規模な電力供給を可能にするという。
11日の終値は、前日比210円高の4543円。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社