5日前場は日経平均株価が、前日比2393円15銭安の4万9104円05銭と大幅続落。TOPIX(東証株価指数)も同107.58ポイント安の3202.56ポイントと続急落した。日経平均は午前11時30分に、同2423円62銭安の4万9073円58銭を付けるなど、ほぼ前場の安値で取引を終えている。取引時間中としての5万円割れは、10月27日以来6営業日ぶり。現地4日の米国では、ゴールドマン・サックスのCEO(最高経営責任者)が、ハイテク株のバリュエーションの高さを指摘し、NYダウとナスダック総合指数はともに下落した。その流れを受け、この日の日本株はAI(人工知能)関連株などに朝方から売りが先行。時間外取引で米株価指数先物が下落していることもあり様子見姿勢が強まり、押し目を拾う動きも限られたようだ。
東証プライム市場の出来高は16億912万株、売買代金は4兆4002億円。騰落銘柄数は値上がりが122銘柄にとどまった一方、値下がりは1478銘柄と9割を超えた。変わらずは13銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち31業種が下落、2業種が上昇した。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、NTT、ソフバンGなどの情報通信株が下落。ディスコ、菱重工などの機械株や、日立、アドバンテスなどの電気機器株も安い。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も軟調。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、INPEX、石油資源などの鉱業株も弱かった。一方、バンナム、任天堂などのその他製品株や、JR東日本、JR東海などの陸運株が高い。
そのほか、ヒロセ電、MARUWA、日立建機、ソシオネクス、古河電工が下落。半面、ブレインP、日ハム、日精工、FFJ、神戸物産などが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社