15日後場は日経平均株価が、前週末比668円44銭安の5万168円11銭と大幅反落。一方、TOPIX(東証株価指数)は同7.64ポイント高の3431.47ポイントと続伸し、前週末に続き終値ベースの史上最高値を更新した。現地12日の米国株式市場では、半導体のブロードコムの決算説明会を受け、AI関連への警戒感が台頭。NYダウが3日ぶりに反落、ナスダック総合指数は続落した。東京市場でも米国株安を受けて売りが先行。弱含みの展開となり日経平均は午後零時42分に、同870円87銭安の4万9965円68銭を付けた。その後は、前週11日に一時5万円割れの場面がみられたものの、下げ渋ったことから、押し目を拾う動きが強まったもよう。TOPIXは、時価総額の大きいトヨタや三菱UFJなどの上昇が寄与した。
東証プライム市場の出来高は22億6473万株、売買代金は5兆1128億円。騰落銘柄数は値上がり1218銘柄で、値下がりは346銘柄にとどまり、値上がりが多い。変わらずは44銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち8業種が下落、25業種が上昇した。古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、日本製鉄、神戸鋼などの鉄鋼株が下落。日立、アドバンテスなどの電気機器株や、ディスコ、菱重工などの機械株も安い。バンナム、任天堂などのその他製品株や、ソフバンGなどの情報通信株も弱かった。一方、JR東日本、JR東海などの陸運株や、三井住友、みずほなどの銀行株が上昇。デンソー、ホンダなどの輸送用機器株や、リクルートH、セコムなどのサービス株も高かった。
そのほか、KLab、日製鋼、キオクシア、イビデン、KOKUSAが下落。半面、フィットE、ホギメディ、MDV、ラクスル(監理)、ADWAYSなどが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社