28日後場の日経平均株価は、前日比1円71銭安の3万7722円40銭と4日ぶり小反落。TOPIX(東証株価指数)は同0.02ポイント高の2769.51ポイントと小幅ながら4日続伸した。朝方は現地27日の米国株式の上昇や、為替の円安を受けて買いが先行。日経平均は一時、取引時間中としては2週間ぶりに3万8000円台を回復する場面もみられた。ただ、買い一巡後は、手がかり材料難のなか、現地28日には米エヌビディアの決算発表を控えることもあり、積極的な買いは限られた。戻り待ちの売りに押される展開が続き上げ幅を縮小。取引終了時のクロージングオークションで下げに転じ、きょうの安値で取引を終えている。
東証プライム市場の出来高は18億418万株、売買代金は4兆2870億円。騰落銘柄数は値上がりが792銘柄、値下がりは763銘柄、変わらずは76銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち16業種が下落、17業種が上昇した。OLC、リクルートHなどのサービス株や、日本製鉄、神戸鋼などの鉄鋼株が下落。東精密、HOYAなどの精密機器株や、TOPPAN、任天堂などのその他製品株も安い。東電力HD、関西電などの電気・ガス株や、パンパシI、イオンなどの小売株も軟調。三井倉HD、上組などの倉庫運輸株や、JR東海、東京メトロなどの陸運株も弱かった。一方、第一生命HD、東京海上などの保険株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株が上昇した。
個別では、レオパレス、サンリオ、三菱電、DyDo、ペプチドリムなどが下落。半面、太陽HD、シンクロF、ローム、牧野フ、TSIHDが堅調だった。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社