市況(場況)

日経平均は100円程度高、米中担当者合意の報道で買い先行も上値重い=11日前場

 11日午前10時5分すぎの日経平均株価は、前日比100円程度高い3万8310円前後で推移する。午前9時9分には、同318円13銭高の3万8529円64銭を付けている。現地10日の米国株式は米中貿易協議の進展期待から、NYダウが反発し、ナスダック総合指数は3日続伸。その後、貿易に関する枠組みで両国の担当者が合意したと報じられた。日本株は、米中両国の合意報道を好感し半導体関連銘柄などを中心に買いが先行した。買い一巡後は、新規の材料に乏しく戻り待ちの売りに押される展開となっている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比145円高の3万8375円だった。

 業種別では、全33業種のうち16業種が上昇、17業種が下落している。王子HD、北越コーポなどのパルプ紙株や、信越化、富士フイルムなどの化学株が上昇。テルモ、HOYAなどの精密機器株や、日立、キーエンスなどの電気機器株も高い。楽天グループ、リクルートHなどのサービス株や、塩野義薬、エーザイなどの医薬品株も堅調。浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株や、NRI、ソフバンGなどの情報通信株もしっかり。一方、アシックス、任天堂などのその他製品株や、第一生命HD、東京海上などの保険株が安い。

 個別では、メディアドゥ、マイクロニ、アステリア、大真空、KOKUSAが上昇。半面、日野自、ポールHD、IHI、GMOインタ、GLMなどが下落している。

 東京外国為替市場では午前10時5分時点で、ドル・円が1ドル=144円台の後半(10日は144円74−76銭)、ユーロ・円が1ユーロ=165円台の半ば(同164円88−92銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

ウエルスアドバイザー社

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