27日前場は日経平均株価が、前週末比1037円71銭高の5万337円36銭と大幅に続伸。TOPIX(東証株価指数)も同52.03ポイント高の3321.48ポイントと大幅上昇した。日経平均は初めて5万円台に乗せ21日の取引時間中の史上最高値(4万9945円95銭)を更新。TOPIXも前週末に続き取引時間中の史上最高値を塗り替えた。マレーシアの米中貿易協議で、米トランプ政権が中国に課すとしていた100%の追加関税について、中国がレアアースの輸出規制を1年延期する代わりに見送る見通しとなったことが伝わった。市場心理が改善し買い気が強まり、午前10時47分には同1191円58銭高の5万491円23銭を付けた。その後も高値圏で推移した。ドル・円相場は、1ドル=152円90銭台で推移している。
東証プライム市場の出来高は9億4983万株、売買代金は3兆1462億円。騰落銘柄数は値上がりが1476銘柄、値下がりは118銘柄、変わらずは20銘柄だった。
業種別では、全33業種が上昇した。テルモ、HOYAなどの精密機器株や、住友電工、フジクラなどの非鉄金属株が上昇。大和証G、野村などの証券商品先物株や、NTT、ソフバンGなどの情報通信株も高い。アシックスや任天堂などのその他製品株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株も高い。伊藤忠、三菱商などの卸売株や、日立、キーエンスなどの電気機器株や、トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株もしっかり。
そのほか、稀元素、アステリア、洋エンジ、電算システム、ソリトンが上昇。半面、霞ヶ関キャピ、KOA、大同メタ、信越化、シマノなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社