5日午前10時6分すぎの日経平均株価は、前日比110円程度安い3万7640円前後で推移する。現地4日の米国市場では、経済指標を嫌気してNYダウが5日ぶりに反落した一方、ナスダック総合指数は利下げ期待に支えられたハイテク株が堅調で3日続伸するなど、まちまち。日本株は、為替レートが円高方向に振れていることが意識され売りが先行し、午前9時2分には同209円43銭安の3万7538円02銭を付けている。その後は、買い手がかりに乏しいものの、やや下げ渋る展開にあるもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比200円安の3万7580円だった。
業種別では、全33業種のうち29業種が下落、4業種が上昇している。郵船、商船三井などの海運株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株が下落。トヨタ、ホンダなどの輸送用機器株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株も安い。OLC、リクルートHなどのサービス株や、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株も軟調。王子HD、北越コーポなどのパルプ紙株や、アシックス、任天堂などのその他製品株も弱い。一方、SUMCO、三和HDなどの金属製品株や、JR西日本、JR東海などの陸運株が高い。
個別では、住友ファーマ、SUBARU、ベイカレント、マツダ、オープンGが下落。半面、センコーGH、メンバーズ、ネットプロテ、SGHD、マイクロニなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時6分時点で、ドル・円が1ドル=142円台の後半(4日は144円08−10銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の前半(同164円06−10銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社