市況(場況)

日経平均は120円程度安、売り先行後は下げ幅縮小=30日前場

 30日午前10時5分すぎの日経平均株価は、前日比120円程度安い5万410円前後で推移する。午前9時19分には、同327円95銭安の5万198円97銭を付けている。現地29日の米国株式市場では、NYダウとナスダック総合指数はともに続落した。東京市場は、米国株安に加え、年内最終売買日にともなうポジション調整で、売りが先行した。その後は、手がかり材料に乏しいものの、下げ幅を縮小する動きにある。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所清算値比125円安の5万355円だった。

 業種別では、全33業種のうち28業種が下落、5業種が上昇している。東邦鉛、フジクラなどの非鉄金属株や、大和証G、野村などの証券商品先物株が下落。アシックス、任天堂などのその他製品株や、TOYO、ブリヂスなどのゴム製品株も安い。ソフトバンク、ソフバンGなどの情報通信株や、中外薬、第一三共などの医薬品株も軟調。信越化、富士フイルムなどの化学株や、楽天グループ、リクルートHなどのサービス株も弱い。一方、東電力HD、東ガスなどの電気ガス株や、INPEX、石油資源などの鉱業株が堅調。

 そのほか、GMOインタ、ラサ工、DIT、電通総研、エムアップHが下落。半面、アドクリ、養命酒、板硝子、洋エンジ、マルマエなどが上昇している。

 東京外国為替市場では午前10時5分時点で、ドル・円が1ドル=156円台の前半(29日は156円07−09銭)、ユーロ・円が1ユーロ=184円前後(同183円80−84銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

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