12日午前10時7分すぎの日経平均株価は、前日比120円程度高い5万960円前後で推移する。寄り付き直後には同174円91銭高の5万1017円84銭を付けた。米国で、連邦議会上院で政府のつなぎ予算案が可決した。下院も通過する見通しにあることから、11日の米国市場では政府機関の正常化期待が強まった。NYダウは3日続伸し、10月28日に付けた終値ベースでの史上最高値を2週間ぶりに更新。一方、ナスダック総合指数は小幅ながら反落した。東京市場では、NYダウ高を好感し買いが先行した。ただ、AI(人工知能)や半導体関連株の値動きが不安定ななか、下げに転じる場面もみられた。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所算値比40円安の5万1120円だった。
業種別では、全33業種のうち31業種が上昇、2業種が下落している。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、アサヒ、味の素など食料品株が上昇。中外薬、第一三共などの医薬品株や、INPEX、石油資源などの鉱業株も高い。出光興産、ENEOSなどの石油石炭株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株も堅調。デンソー、トヨタなどの輸送用機器株や、大和証G、野村などの証券商品先物株もしっかり。一方、SUMCOなどの金属製品株や、ソフバンGなどの情報通信株が安い。
そのほか、三井金属、オプトラン、アジアパイル、日揮HD、ヨロズが上昇。半面、KOKUSA、マイクロニ、日本化、サンケン、アイコムなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時7分時点で、ドル・円が1ドル=154円台の前半(11日は154円18−19銭)、ユーロ・円が1ユーロ=178円台の半ば(同178円25−29銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社