10日後場の日経平均株価は、前日比122円94銭高の3万8211円51銭と3日続伸、TOPIX(東証株価指数)も同0.83ポイント高の2786.24ポイントと小幅ながら上昇した。前場は為替相場が朝方の水準よりも円安方向に振れていることが支えとなり堅調に推移した。後場は前場の地合いを継続して取引を開始。日経平均は午後零時49分に同407円13銭高の3万8495円70銭と、きょうの高値を付ける場面がみられた。その後、午後2時ごろに発表された台湾TSMCの単月売上が鈍化したことをきっかけに、半導体関連銘柄を中心に上げ幅を大きくを縮小。日経平均も急速に上昇幅を縮めた。
東証プライム市場の出来高は15億9049万株。売買代金は4兆661億円。騰落銘柄数は値上がりが673銘柄、値下がりは876銘柄、変わらずは81銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち19業種が上昇、13業種が下落、空運1業種が変わらずだった。郵船、商船三井などの海運株や、テルモ、HOYAなどの精密機器株が上昇。INPEX、石油資源などの鉱業株や、中外薬、第一三共などの医薬品株も高い。信越化、富士フイルムなどの化学株や、AGC、TOTOなどのガラス土石株も堅調。三井不、菱地所などの不動産株や、SUMCO、三和HDなどの金属製品株もしっかり。一方、MS&AD、東京海上などの保険株や、三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株が安い。
個別では、双葉電子、住友ファーマ、GMOインタ、Bガレージ、フジコーポ(監理)が上昇。半面、ファーマF、フルヤ金属、東ガス、セルシス、さくらなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社