28日午前10時4分すぎの日経平均株価は、前日比130円程度安い5万380円前後で推移する。午前9時4分には、同304円91銭安の5万207円41銭を付けている。きのう27日に心理的なフシ目の5万円突破で生じた目先的な達成感や、短期急騰にともなう過熱感などから売りが先行したようだ。売り一巡後は、下げ渋る展開にあるもよう。現地27日の米国株式市場では、米中貿易摩擦の緩和期待で投資家心理が強気に傾き、NYダウ・ナスダック総合指数がそろって連日で終値ベースの史上最高値を更新した。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所算値比105円安の5万485円だった。
業種別では、全33業種のうち27業種が下落、6業種が上昇している。帝人、東レなどの繊維株や、OLC、リクルートHなどのサービス株が下落。SUMCO、三和HDなどの金属製品株や、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株も安い。三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株や、アシックスや任天堂などのその他製品株も軟調。AGC、TOTOなどのガラス土石株や、富士フイルム、日東電などの化学株も弱い。一方、東電力HD、関西電などの電気ガス株や、大和証G、野村などの証券商品先物株が高い。
そのほか、ニデック、KLab、ホギメディ、JESHD、日鉄鉱が下落。半面、イビデン、メタウォータ、正興電機、LinkUG、EMシステムなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時4分時点で、ドル・円が1ドル=152円台の半ば(27日は153円02−04銭)、ユーロ・円が1ユーロ=177円台の半ば(同177円80−84銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社