21日後場は日経平均株価が、前日比130円56銭高の4万9316円06銭と続伸し、連日で終値ベースの史上最高値を更新した。TOPIX(東証株価指数)も同1.05ポイント高の3249.50ポイントと小幅に上昇した。一時上げ幅を拡大し、8日に付けた取引時間中の史上最高値(3264.29ポイント)を塗り替えている。朝方から、自民党と日本維新の会の連立による高市首相誕生を先取りする格好で上げ幅を拡大。日経平均は午前11時22分に同760円45銭高の4万9945円95銭を付け、心理的なフシ目の5万円を視界に捉える場面もみられた。ただ、買い一巡後は、利益確定売りに押され上値は重く、高市氏が新首相に選出された後には下げに転じるなど、不安定な値動きとなった。
東証プライム市場の出来高は22億4027万株、売買代金は6兆2013億円。騰落銘柄数は値上がりが751銘柄に対し、値下がりは799銘柄と多い。変わらずは65銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち17業種が上昇、16業種が下落した。バンナムや任天堂などのその他製品株や、JPX、オリックスなどのその他金融株が上昇。SUMCO、三和HDなどの金属製品株や、テルモ、HOYAなどの精密機器株も高い。JAL、ANAなどの空運株や、OLC、リクルートHなどのサービス株も堅調。信越化、花王などの化学株や、東レ、ゴルドウインなどの繊維株もしっかり。一方、古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、SOMPOH、東京海上などの保険株が安い。
そのほか、洋エンジ、アンビス、ユニオンツル、DeNA、デジアーツが上昇。半面、Vキューブ、古野電、Fスターズ、LinkUG、JCRファマなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社