27日前場は日経平均株価が、前日比135円55銭高の4万2529円95銭と反発。一方、TOPIX(東証株価指数)は同3.49ポイント安の3068.50ポイントと続落した。現地26日の米国株式市場で、NYダウとナスダック総合指数がそろって反発。日経平均はきのう下落した反動もあり、買いが先行した。ただ、戻り売りの圧力が強くその後は、下げに転じるなど不安定な値動きとなった。午前11時すぎに為替市場でドル・円相場が円安方向に振れたことを支えに、同26分には同162円43銭高の4万2556円83銭を付け、高値圏で取引を終えた。
東証プライム市場の出来高は9億3747万株、売買代金は1兆9945億円。騰落銘柄数は値上がりが663銘柄にとどまった一方、値下がりは855銘柄と多い。変わらずは101銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち19業種が上昇、14業種が下落した。東電力HD、関西電などの電気・ガス株や、JAL、ANAなどの空運株が上昇。三井金、住友鉱などの非鉄金属株や、住友ファーマ、中外薬などの医薬品株も高い。ニッスイ、サカタのタネなどの水産農林株や、帝人、東レなどの繊維株も堅調。大成建、清水建などの建設株や、テルモ、ニコンなどの精密機器株もしっかり。一方、MS&AD、東京海上などの保険株や、バンナム、任天堂などのその他製品株が安い。
そのほか、Vキューブ、NJS、アステリア、マネックスG、大栄環境が上昇。半面、ACCESS、宮越HD、CYBOZU、アンビス、インソースなどが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社