3日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比160円程度高い3万7630円前後で推移する。午前9時41分には、同177円30銭高の3万7647円97銭を付けている。米政府は2日、トランプ大統領と中国の習近平国家主席による週内の会談の可能性に言及。米中貿易摩擦への過度な警戒感が後退し、NYダウが3日続伸、ナスダック総合指数も反発した。日本株も米国株高の動きや、きのうまで続落していた反動などから、買いが先行した。ただ、新規の買い手がかりに乏しいなか、もみ合い商状が続いている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所清算値比315円高の3万7805円だった。
業種別では、全33業種のうち12業種が上昇、21業種が下落している。ディスコ、菱重工などの機械株や、ソニーG、キーエンスなどの電気機器株が上昇。INPEX、石油資源などの鉱業株や、コクヨ、任天堂などのその他製品株も高い。王子HD、日本紙などのパルプ紙株や、7&iHD、ファストリテなどの小売株も堅調。TOYO、ブリヂスなどのゴム製品株や、信越化、花王などの化学株もしっかり。一方、中外薬、第一三共などの医薬品株や、関西電、東ガスなどの電気・ガス株が安い。
個別では、内田洋、ラウンドワン、エムスリー、IHI、伊藤園が上昇。半面、日ヒュム、ADWAYS、JCRファマ、日本通信、テラスカイなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時時点で、ドル・円が1ドル=142円台の後半(2日は142円90−91銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の前半(同163円24−28銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社