28日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前週末比180円程度高い3万5890円前後で推移。午前9時34分には同369円52銭高の3万6075円26銭を付け、取引時間中としては、1日以来、約1カ月ぶりに3万6000円台を回復している。現地25日の米国市場ではハイテク株が買われ、NYダウとナスダック総合指数はそろって4日続伸した。米国株高や為替相場の落ち着きなどから、日本株も買いが先行した。ただ、買い一巡後は手がかり材料難のなか、戻り待ちの売りに上値は重いもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末25日の大阪取引所清算値比220円高の3万6000円だった。
業種別では、全33業種のうち31業績が上昇、2業種が下落している。デンソー、トヨタなどの輸送用機器株や、関西電、東ガスなどの電気・ガス株が上昇。大林組、清水建などの建設株や、信越化、富士フイルムなどの化学株も高い。三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、伊藤忠、三菱商などの卸売株も堅調。MS&AD、東京海上などの保険株や、7&iHD、ファストリテなどの小売株もしっかり。一方、東レ、ワコールHDなどの繊維株や、古河電工、フジクラなどの非鉄金属株が安い。
個別では、愛知鋼、UMCエレ、三井ES、きんでん、アンリツが上昇。半面、菱鉛筆、AREHD、日東電、三菱総研、柿安本店などが下落している。
東京外国為替市場では午前10時2分時点で、ドル・円が1ドル=143円台の半ば(前週末25日は143円39−41銭)、ユーロ・円が1ユーロ=162円台の後半(同162円88−92銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社