9日後場は日経平均株価が、前日比184円52銭安の4万3459円29銭、TOPIX(東証株価指数)も同16.08ポイント安の3122.12ポイントと、そろって4日ぶりに反落した。現地8日の米国株式が上昇し、ナスダック総合指数は約1カ月ぶりに終値ベースの史上最高値を更新。朝方は日本株も米国株高を受け日経平均は約1カ月ぶり、TOPIXは連日で取引時間中の史上最高値を更新した。ただ買い一巡後は、短期的な過熱感が警戒されるなか、利益確定売りに押される動きとなった。また、為替市場でドル・円相場が1ドル=146円台の後半(8日は147円52−53銭)へ円高方向に振れたことも意識され、午後2時22分には同191円07銭安の4万3452円74銭を付けた。
東証プライム市場の出来高は19億7977万株、売買代金は4兆7643億円。騰落銘柄数は値上がりが616銘柄、値下がりは952銘柄、変わらずは50銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち25業種が下落、8業種が上昇した。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株が下落。INPEX、石油資源などの鉱業株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株も安い。味の素、JTなどの食料品株や、オリンパス、HOYAなどの精密機器株も軟調。三井物、三菱商などの卸売株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株も弱かった。一方、日本紙、北越コーポなどのパルプ紙株や、三菱倉、上組などの倉庫運輸株が高い。
そのほか、学情、ユニオンツル、ライドリC、大阪チタ、三井金などが下落。半面、ニーズウェル、芝浦、IRJHD、トレファク、イチネンHDが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社