9日午前10時3分すぎの日経平均株価は、前日比20円程度安い5万560円前後で推移する。午前9時41分には、同164円83銭安の5万417円11銭を付けた。売り一巡後は、下げ渋る展開となっている。朝方は、外国為替市場で円安方向にあることから、買いが優勢となったようだ。ただ、現地8日の米国市場で、NYダウが反落しナスダック総合指数は5日ぶりに下落していたことから、買い進む動きは限られた。きのう夜に青森県東方沖で発生した地震による影響は限定的なもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比270円安の5万320円だった。
業種別では、全33業種のうち23業種が下落、10業種が上昇している。三井不、菱地所などの不動産株や、バンナム、任天堂などのその他製品株が下落。王子HD、日本紙などのパルプ・紙株や、オリンパス、HOYAなどの精密機器株も安い。INPEX、石油資源などの鉱業株や、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株も軟調。JAL、ANAなどの空運株や、三菱倉、三井倉HDなどの倉庫運輸株も弱い。一方、ENEOS、コスモエネHなどの石油石炭株や、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株が高い。
そのほか、UMCエレ、稀元素、TOA、日空ビル、ジンズHDが下落。半面、学情、KOKUSA、萩原工業、コニカミノル、KLabなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時3分時点で、ドル・円が1ドル=156円前後(8日は155円35−36銭)、ユーロ・円が1ユーロ=181円台の半ば(同181円11−15銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社