17日午前10時11分すぎの日経平均株価は、前日比20円程度安い4万9360円前後で推移する。午前9時4分には、同315円48銭安の4万9077円81銭を付けている。現地16日の米国株式市場は、良し悪しが交じる11月の雇用指標を受け、NYダウが3日続落、ナスダック総合指数は4日ぶりに反発するなど、まちまち。東京市場では、大幅に続落していた反動から買いが優勢となったが、買い手がかりに乏しいなか、今週末の日銀の利上げを警戒する動きが強まり下げに転じた。ただその後は、下げ幅を縮小している。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所清算値比225円高の4万9685円だった。
業種別では、全33業種のうち28業種が下落、5業種が上昇している。出光興産、ENEOSなどの石油石炭株や、ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株が下落。INPEX、石油資源などの鉱業株や、テルモ、HOYAなどの精密機器株も安い。伊藤忠、三菱商などの卸売株や、JR東日本、JR東海などの陸運株も軟調。ディスコ、菱重工などの機械株や、帝人、東レなどの繊維株も弱い。一方、第一生命HD、東京海上などの保険株や、日本製鉄などの鉄鋼株が高い。
そのほか、LinkUG、JMDC、アドクリ、霞ヶ関キャピ、ヤマタネが下落。半面、KLab、DOWA、北里コーポ、住友鉱、SHIFTなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時11分時点で、ドル・円が1ドル=154円台の半ば(16日は154円88−90銭)、ユーロ・円が1ユーロ=181円台の後半(同182円02−06銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社