10日午前10時6分すぎの日経平均株価は、前日比200円程度高い3万8290円前後で推移する。午前9時2分には、同258円41銭高の3万8346円98銭を付けている。現地9日の米国株式は、ロンドンで行われた米中貿易協議の進展を見守る格好となり、NYダウが小反落した一方、ナスダック総合指数は続伸するなど、まちまち。日本株は、ナスダック総合指数の続伸や円安の動きを受け、半導体関連銘柄を中心に買いが先行した。ただ、買い一巡後は新たな材料に乏しく、戻り待ちの売りに上値が重いもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比115円高の3万8225円だった。
業種別では、全33業種のうち25業種が上昇、8業種が下落している。テルモ、HOYAなどの精密機器株や、信越化、富士フイルムなどの化学株が上昇。AGC、TOTOなどのガラス土石株や、大成建、大林組などの建設株も高い。SUMCO、三和HDなどの金属製品株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も堅調。TOYO、ブリヂスなどのゴム製品株や、オリックス、JPXなどのその他金融株もしっかり。一方、アシックス、任天堂などのその他製品株や、第一生命HD、東京海上などの保険株が安い。
個別では、フジコーポ(監理)、マイクロニ、インフォMT、Bガレージ、エランが上昇。半面、エイチームH、フルヤ金属、Dガレージ、ラックランド、ファーマFなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時6分時点で、ドル・円が1ドル=144円台の半ば(9日は144円12−14銭)、ユーロ・円が1ユーロ=165円台の前半(同164円62−66銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社