30日後場の日経平均株価は、前営業日比205円39銭高の3万6045円38銭と5日続伸。TOPIX(東証株価指数)も同16.68ポイント高の2667.29ポイントと上昇した。日経平均は終値ベースでは3月28日(3万7120円33銭)以来、1カ月ぶりに心理的なフシ目の3万6000円を上回った。朝方から買いが先行したものの、戻り待ちの売りに上値の重い展開となる場面もみられた。ただ、後場に入り為替が一時1ドル=142円60銭台と円安方向に振れたことが支えとなったもようで、日経平均は午後3時14分に、同216円53銭高の3万6056円52銭まで上げ幅を拡大するなど、高値圏で取引を終えている。
東証プライム市場の出来高は22億8183万株。売買代金は5兆4367億円で、SQ(特別清算指数)値算出日を除くと10日(5兆5949億円)以来、3週間ぶりの大きさ。騰落銘柄数は値上がりが923銘柄、値下がりは650銘柄、変わらずは62銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち23業績が上昇、10業種が下落した。TOPPAN、任天堂などのその他製品株や、楽天グループ、リクルートHなどのサービス株が上昇。中外薬、第一三共などの医薬品株や、三菱UFJ、三井住友などの銀行株も高い。第一生命HD、東京海上などの保険株や、三菱電、ソニーGなどの電気機器株も堅調。三和HD、LIXILなどの金属製品株や、TOYO、ブリヂスなどのゴム製品株もしっかり。一方、郵船、川崎汽などの海運株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株が安い。
個別では、小松ウオール、スクエニHD、ゲンキードラ、住友ファーマ、トーエネクなどが上昇。半面、中国電、商船三井、キッコマン、ニコン、東京メトロが下げた。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社