17日午前10時10分すぎの日経平均株価は、前日比220円程度高い3万8530円前後で推移する。午前10時5分には、同256円03銭高の3万8567円36銭を付けた。ウォールストリート・ジャーナルは、イランがイスラエルとの紛争を終結させるため交渉再開を急ぐ意向を示していると報じた。報道を受けた現地16日の米国株式は、紛争の早期解決期待が高まり、NYダウ、ナスダックがともに反発。日本株も米国株高を受けて買いが先行した。その後もジリ高基調が続き高値圏で推移する。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所清算値比150円高の3万8510円だった。
業種別では、全33業種のうち20業種が上昇、13業種が下落している。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、アシックス、任天堂などのその他製品株が上昇。ニッスイ、マルハニチロなどの水産農林株や、ガイシ、特殊陶などのガラス土石株も高い。SMC、ディスコなどの機械株や、三菱電、東エレクなどの電気機器株も堅調。大和証G、野村などの証券商品先物株や、TOYO、ブリヂスなどのゴム製品株もしっかり。一方、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株や、郵船、商船三井などの海運株が安い。
個別では、ワコム、プロレドP、ナブテスコ、ローツェ、TOWAが上昇。半面、ミガロHD、チヨダ、神戸物産、アクシージア、日野自などが下落している。
東京外国為替市場では午前10時10分時点で、ドル・円が1ドル=144円台の後半(16日は144円17−20銭)、ユーロ・円が1ユーロ=167円台の半ば(同166円94−98銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社