2日午前10時12分すぎの日経平均株価は、前日比220円程度高い4万4770円前後で推移する。現地1日の米国では、つなぎ予算が成立せず同日から米政府機関の一部が閉鎖された。一方で、9月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計で非農業分野の雇用者数が市場予想平均を下回ったことで、利下げ期待感が強まり株価を支える格好となった。日本株は、米国株高に加え続落していた反動もあり買いが先行。午前9時18分には同575円11銭高の4万5125円96銭を付けた。買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値は重いもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比285円高の4万4540円だった。
業種別では、全33業種のうち6業種が上昇、27業種が下落している。三井金属、住友電工などの非鉄金属株や、中外薬、第一三共などの医薬品株が上昇。日東紡、日コンクリなどのガラス土石株や、SUMCO、ニッパツなどの金属製品株も高い。ディスコ、SMCなどの機械株や、ニコン、HOYAなどの精密機器株も堅調。一方、関西電、東ガスなどの電気・ガス株や、アシックスや任天堂などのその他製品株、JR東日本、JR東海などの陸運株が安い。
そのほか、メガチップス、LinkUG、キオクシア、芝浦、マイクロニが上昇。半面、ミガロHD、東電力HD、ナガイレベ、アステリア、ソニーFGなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時12分時点で、ドル・円が1ドル=147円台の前半(1日は147円11−12銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の半ば(同172円86−90銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社