23日前場の日経平均株価は、前週末比227円60銭安の3万8175円63銭と3日続落。TOPIX(東証株価指数)も同17.06ポイント安の2754.20ポイントと下落した。日経平均は午前9時34分に、同376円91銭安の3万8026円32銭を付けた。米軍は日本時間の22日午前、イラン国内3カ所の核施設を攻撃した。米国の介入による中東情勢の悪化が警戒され、日本株は売りが先行した。その後は、短期的なリバウンド狙いとみられる買いで下落幅を縮小したが、総じて戻りは鈍い。一方、原油関連や防衛関連株には物色が向かっている。
東証プライム市場の出来高は7億9677万株、売買代金は1兆9662億円。騰落銘柄数は値上がりが648銘柄、値下がりは919銘柄、変わらず59銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち22業種が下落、11業種が上昇した。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、日立、ソニーGなどの電気機器株が下落。日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株や、大日印、任天堂などのその他製品株も安い。東電力HD、中部電などの電気・ガス株や、信越化、富士フイルムなどの化学株も軟調。JAL、ANAなどの空運株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も弱かった。一方、INPEX、石油資源などの鉱業株、大成建、大林組などの建設株が高い。
個別では、円谷FH、日本新薬、SREHD、日本酸素HD、GMOインタが下落。半面、三井ES、ミガロHD、ホギメディ、gumi、くら寿司などが上昇した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社