17日後場は日経平均株価が、前日比237円79銭高の3万9901円19銭と反発。TOPIX(東証株価指数)が同20.41ポイント高の2839.81ポイントと上昇した。現地16日、オランダのASMLホールディングの決算を受けて、SOX(フィラデルフィア半導体株)指数が下落。FRB(米連邦準備制度理事会)議長の解任観測で、為替相場が円高方向にフレたことも相まって、日本株は半導体関連などを中心に売りが優勢となった。後場に入り日経平均は上げ転換。午後2時30分すぎに台湾TSMCが4−6月の決算を発表し、大幅な増収増益で着地したことから半導体関連株に物色の矛先が向かった。取引終了にかけて堅調に推移、午後3時19分には同247円56銭高の3万9910円96銭を付けるなど、高値圏で後場の取引を終えた。
東証プライム市場の出来高は16億729万株、売買代金は4兆981億円。騰落銘柄数は値上がりが1172銘柄、値下がりは374銘柄、変わらずは78銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち26業種が上昇、7業種が下落した。バンナム、任天堂などのその他製品株や、OLC、リクルートHなどのサービス株が上昇。中外薬、第一三共などの医薬品株や、LINEヤフ、ソフバンGなどの情報通信株も高い。MS&AD、東京海上などの保険株や、三菱倉、上組などの倉庫運輸株も堅調。SUMCO、三和HDなどの金属製品株や、大林組、清水建などの建設株もしっかりだった。一方、INPEX、石油資源などの鉱業株や、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株が下落した。
個別では、三井ES、ブロドリーフ、ACCESS、洋エンジ、ソシオネクスなどが上昇。半面、7&iHD、レーザーテク、アドクリ、わらべや日洋、八洲電機などが下落した。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社