17日午前10時4分すぎの日経平均株価は、前週末比240円程度安い5万130円前後で推移する。現地14日の米国では、カンザスシティー連銀のシュミッド総裁が同日の講演で、12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)において再び利下げに反対する考えを表明。FRB(米連邦準備制度理事会)高官の相次ぐ利下げへの慎重姿勢を受け、NYダウは続落した。一方、ナスダック総合指数は4日ぶりに反発するなどまちまち。東京市場は、前週末14日に大幅反落した弱い動きが継続。午前9時16分には、同530円67銭安の4万9845円86銭と、7日以来約1週間ぶりに心理的なフシ目の5万円を割り込んだ。その後は、押し目買いに下げ幅を縮小している。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末14日の大阪取引所清算値比100円高の5万430円だった。
業種別では、全33業種のうち26業種が下落、7業種が上昇している。JAL、ANAなどの空運株や、三越伊勢丹、高島屋などの小売株が下落。JPX、オリックスなどのその他金融株や、大和証G、野村などの証券商品先物株も安い。東レ、ゴルドウインなどの繊維株や、デンソー、トヨタなどの輸送用機器株も軟調。JR東日本、JR東海などの陸運株や、三井不、菱地所などの不動産株も弱い。一方、古河電工、フジクラなどの非鉄金属株や、ソフバンGなどの情報通信株が高い。
そのほか、ネットプロテ、F&LC、CKD、アドクリ、日電子が下落。半面、キオクシア、朝日インテク、DmMiX、プロシップ、サンアスタなどが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時4分時点で、ドル・円が1ドル=154円台の半ば(前週末14日は154円67−69銭)、ユーロ・円が1ユーロ=179円台の半ば(同179円64−68銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社