16日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前週末比260円程度高い3万8090円前後で推移する。午前9時17分には、同373円26銭高の3万8207円51銭を付けている。前週末13日の米国株式は、イスラエルがイランへの攻撃を行い、イランも報復攻撃を行ったことを受けた中東地域の緊迫化を受け、NYダウ、ナスダックともに反落。ただ、前週末の東京市場では、イスラエルによる攻撃報道によって、米国市場よりも先に株価が調整していただけに、買い戻す動きが先行した。為替相場が円安方向にあることも支え。ただ、その後は戻り待ちの売りに上値は重いもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末13日の大阪取引所清算値比130円高の3万7910円だった。
業種別では、全33業種のうち31業種が上昇、2業種が下落している。帝人、東レなどの繊維株や、郵船、商船三井などの海運株が上昇。日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株や、伊藤忠、三菱商などの卸売株も高い。大和証G、野村などの証券商品先物株や、MS&AD、東京海上などの保険株も堅調。INPEX、石油資源などの鉱業株や、三菱倉、上組などの倉庫運輸株もしっかり。一方、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、HOYA、朝日インテクなどの精密機器株が安い。
個別では、丹青社、アクシージア、ネオジャパン、カーリット、アステリアが上昇。半面、LinkUG、フリービット、三井ハイ、HIS、日本ハウスHなどが下落している。
東京外国為替市場では午前10時2分時点で、ドル・円が1ドル=144円台の半ば(前週末13日は143円79−80銭)、ユーロ・円が1ユーロ=166円台の半ば(同165円85−89銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社