14日午前10時8分すぎの日経平均株価は、前日比270円程度安い3万7910円前後で推移する。午前10時6分には、同318円04銭安の3万7865円22銭を付けた。現地13日の米国株式市場では、NYダウが反落した一方、エヌビディアとアドバンスド・マイクロ・デバイシズが、サウジアラビアのAI(人工知能)スタートアップ企業ヒュメインと業務提携したことが材料視され、ナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数は上昇した。朝方は、ナスダックやSOXの上昇を受け、日本株も買いが先行した。ただ、きのうまで4連騰となっていたこともあり、利益確定売りが優勢となっているようだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、13日の大阪取引所清算値比170円高の3万8370円だった。
業種別では、全33業種のうち30業種が下落、3業種が上昇している。三井不、菱地所などの不動産株や、日産自、トヨタなどの輸送用機器株が下落。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、味の素、JTなどの食料品株も安い。郵船、商船三井などの海運株や、テルモ、オリンパスなどの精密機器株も軟調。大林組、大和ハウスなどの建設株や、浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株も弱い。一方、三菱UFJ、三井住友などの銀行株や、JAL、ANAの空運株が高い。
個別では、シップHD、デジハHD、ミルボン、ロート、日本CMKが下落。半面、ネクソン、オークネット、JESHD、カメイ、日新(監理)などが上昇している。
東京外国為替市場では午前10時8分時点で、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(13日は147円85−87銭)、ユーロ・円が1ユーロ=165円トビ台(同164円34−38銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社