市況(場況)

日経平均は275円程度高、買い一巡後は上値重い=28日前場

 28日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比275円程度高い3万8000円前後で推移する。午前9時4分には同454円62銭高の3万8178円73銭を付け、取引時間中としては心理的なフシ目の3万8000円を2週間ぶりに回復した。現地27日の米国株式市場は、トランプ大統領が25日にEU(欧州連合)からの50%関税措置を7月9日まで延期すると表明したことを好感。貿易摩擦激化への警戒感が後退し、NYダウ、ナスダック総合指数がともに反発した。日本株市場ではきのう27日に材料視されたが、米国株高の動きを受けて、引き続き買いが優勢となった。ただ、買い一巡後は戻り待ちの売りに上値は重いようだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比530円高の3万8350円だった。

 業種別では、全33業種のうち31業種が上昇、2業種が下落している。出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株や、ディスコ、菱重工などの機械株が上昇。住友電工、フジクラなどの非鉄金属株や、SOMPOH、東京海上などの保険株も高い。デンソー、トヨタなどの輸送用機器株や、AGC、太平洋セメなどのガラス土石株も堅調。浜ゴム、ブリヂスなどのゴム製品株や、JAL、ANAの空運株もしっかり。一方、日本製鉄、JFEHDなどの鉄鋼株や、東電力HD、中部電などの電気・ガス株が安い。

 個別では、シンクロF、牧野フ、TSIHD、SREHD、住友大阪が上昇。半面、レオパレス、DyDo、扶桑薬、住友鉱、ペプチドリムなどが下落している。

 東京外国為替市場では午前10時時点で、ドル・円が1ドル=144円台の前半(27日は143円73−75銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の前半(同163円00−04銭)で取引されている。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:ウエルスアドバイザー社

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